のんびりぬくい感じのぼやき

大学生です。日頃感じたことをダラダラと語ります。

連ドラはあまり見ないけど。

こんにちは。

 

 

今日はなんとなく私の大好きなドラマの話でもしようかと思います。めっちゃ長いです。

私の母は連ドラは話が一週間前の話を忘れてしまうからという理由で余り連ドラを見ていませんでした。その代わり相棒や科捜研の女など、オムニバス形式のドラマはよく見ていました。

ですがそんな母が面白いかもと見ていたのが「アンナチュラル」です。

 

私は当時ハマっていた乃木坂46松村沙友理さんが出演するということで、登場回の第2話を見ていました。その1回でアンナチュラルに惹き込まれてしまいました。見れる週はリアタイしていました。その時私は医学部を目指していたので、もし医者になれたら法医学者になりたい!と思うほどにハマっていました。(結局医学部には行けませんでしたが)

 

超能力で解決する訳でもなく、現代にそんな事出来なくないか?というSF要素が少ないような気がします。またただ事件を解決するだけでなく、人間関係が濃く描かれていて、綺麗事ですませないところが面白くて好きでした。もう何周下かわからないくらい見ていて、どのタイミングでどのセリフがくるか分かるレベルです。普段テレビがない生活を送っていた兄も珍しく録画を再生していました。

 

特に好きな話について少し語ります。(この先ネタバレを含みます)

 

 

・第5話「死の報復」

美澄ミコトと中堂系が法医学の在り方について話し合うのが良いですね。またこれは当時Twitterか何かで見たものなのですが、最後のシーンでミコトが殺人を止めるように説得した時に鈴木が刺すことを辞めなかったところが人間臭くて良いですね。多くのドラマや映画では思い留まるかもしれないけれど、それでも刺してしまうというのはとても思い切っていると思います。鈴木のやり切れない気持ちと中堂の過去からの指針、全てが生々しく描かれています。そしてそれを許さないミコト。登場人物全員が面白いと感じます。東海林夕子が不毛な異性間交流会を抜け出してなんやかんや助っ人に来たのに、結局久部六郎と酔っ払ってぐーぐー寝ているのが面白いですよね。次の日二日酔いでソファーで六郎とくたばっている所に中堂が「大丈夫か?」と声をかけるところで中堂の成長を感じて涙が出そうでした。東海林はアンナチュラルで一番好きなキャラクターです。というか、女優の市川実日子さんのファンなんです。

 

・第7話「殺人遊戯」

これは自殺をいじめによる殺人だとミコトが言い切るのが良いですね。いじめを有耶無耶にしてきた学校側、必要とされた助けを無視した学級委員長、囃し立てる学生、そして何よりいじめの首謀者たち。これらの状況は最悪ともいえますが、現実にあり得るところが悲しいところです。特に自分は正義を貫いていると自負しているであろう学級委員長が、助けを無視したことといじめの首謀者に対してぶつかりに行くこと、行動が矛盾しているところが現実味を帯び過ぎていてしんどくなります。また白井が「生きていていいのかな」と漏らしたところに「許されるように生きろ」と返す中堂のシーンも好きですね。中堂自身が抱える事件への向き合い方に沿って描かれているというか、自分に言い聞かせているような感じがして堪りません。

 

・第8話「遙かなる我が家」

色んな意味で胸が痛くなる話です。一番好きな話です。帰る場所がある(最終的に)ヤシキさんの奥さん、町田三郎、ミコト、そして帰る場所がない六郎、ミケ。六郎の境遇が自身と重なって見えて視聴中に苦しくなります。私も母が医者をしていて幼い頃から医者になることを望まれていました。六郎が認めてもらおうと法医学の面で奔走したにも関わらず、六郎の父が「二度と家の敷居を跨ぐな」と言い放つシーンはこちらの心臓もぎゅっとなります。

また、ロクでもないと怒鳴っていた町田の父親が最終的に受け入れるのが六郎と対照的になっていて美しいと思います。町田の死因が判明して「俺は実家には帰れないんだ」と両親に伝えた時に「私は消防士だった。ロープは私が教えた。覚えてたんだな。」「帰って来ればよかったのに、毎年待ってたのに、馬鹿な子。」と両親が涙ながらに言うシーンはじんときますね。

最終的に親に縁を切られて帰る家がなくなった六郎がUDIラボに居場所を見つけられて良かったと心から思います。

 

別に私は両親に縁を切られている訳ではなく、普通に家に帰ることはできるのですが、実家に帰る度に自分の居場所がないなと感じてしまいます。親は今の私を受け入れてくれていますが、心の中で私が勝手に「3浪してでも医学部に行って欲しかっただろうな」と思ってしまうのでしんどくなるんです。六郎同様、私はロクでもない娘なのではないかと常々感じています。でもそれと同時に六郎の様にロクデナシでもロクデナシなりに自分も何かやり通そうと思えてくるのがアンナチュラルの不思議なところです。

 

自分も帰る場所を見つけるための勉学を進めたいと思います。

ついつい長く語り過ぎました。

 

それでは。