のんびりぬくい感じのぼやき

大学生です。日頃感じたことをダラダラと語ります。

勉強ができるということ。

おはようございます。

 

 

昨日から勉強ができる事について考えていました。勉強の優劣ではなく、環境の話です。

自分は後回し癖と現実から逃げる姿勢だけは一丁前で、いつも何か言い訳を探してしまいます。それはきっと今勉強ができるという環境に置かれて、それが当たり前だと思っていることから来ているのだろうと思います。でも違いますよね。勉強ができて当たり前ではないんですよね。

 

私は地方、所謂「過疎地域」と呼ばれるところの出身です。なので勉強に関する地域格差は身を以て知っています。勉強がしたくてもそれ相応の場所がないんです。私は高校生の時に河合塾の長期休暇に実施される講習に何度かに参加していました。校舎に行った時に中学生どころか、小学生がいました。当時はそれを見て「そらこんなに小さい時から受験戦争に参加して、揉まれるという贅沢な環境にいたら勉強できるようにもなるわ」と思いました。(私は河合塾で2浪しても結果が出せなかったので結局は本人の頑張り次第だと今は思います。)

 

私の地元の高校は田舎ながらのヤンキー校で、センター試験を受けるのも毎年片手で数えられる程度の人数でした。今でこそ半分は大学に進学するそうですが、つい10年程前は大学行くの凄い!となるような場所です。私は受験ができる環境の方が良いという事で地元から少し離れた私立の中高に通っていました。近くに会場がない為、センター試験を受けるのに学校単位で前日からビジネスホテルに泊まります。そういう環境です。

 

そして今は2浪を経て私立理系の大学に通っています。私はもう一度医学部を目指すかもしれないし目指さないかもしれないということで、どっちに転んでも良いように資格が取れる大学に進学させてもらいました。なので本当に取りたい資格なのかと言われると正直に「はい」とは言えないかもしれません。昨日ふとそんな感じで大学に通っていて良いのかなと思ったんです。

 

私の友人に家庭環境の問題で就職を余儀なくされた人がいます。彼女は専門学校に通いたかったと言っていました。大人になって独り立ちした時にチャンスがあれば挑戦してみようかなとも。

従兄弟は私の父の自営業を継ぐために大学に行くことを許されませんでした。お正月に親戚が集まる際に従兄弟が「俺も大学行ってみたかったな」と凄く小さい声で漏らした事が印象に残っていて、度々思い出します。

 

本当にこんなのうのうと何も考えずに日々を過ごしている私に大学に行く権利なんてないのではないだろうかと思います。もしかして、私よりその友人や従兄弟の方が大学に通うに相応しいのではないだろうかと。彼らが可哀想だと思っているのではありません。同情をしている訳でもなく、自分が酷く惨めに思えるんです。情けなさで押し潰されそうになることもあります。

 

田舎に生まれただけで、家庭環境が少し変わっていただけで勉強できない人がいます。費用を捻出してもらい、食いっぱぐれないように「普通」の生活をさせて勉強をさせてもらえる今の環境が当たり前じゃないと考えなければならないと思います。勉強することを応援してくれる環境はとても貴重です。惰性で滑らせる日を終わりにしないといけないですよね。例え偶に休みながらでも。

 

教師になりたい訳ではないですし、寧ろごめんだと思っている方ですが、将来地元に帰って働く事になった時に考えていることがあります。それは子供に選択肢を与える事です。田舎はそもそも情報が少なく、選択肢を知らない余りにどうすれば良いのか途方に暮れている人が一定数いると思います。

その時にその子の将来を強制するのではなく、こういう道もあるよと提案出来る環境を作り出せたら良いなと思います。(金銭面なら奨学金の話、就職なら資格の話、進学なら専門学校や大学の話など)それも大人の仕事だと思いますし、私自身高校生の時に「そういう大人たち」に助けてもらった経験もあるので、大人として良い役目だなと思います。上から目線ではなく、肩を組んでいくイメージですよね。些細な事でも家庭以外に話すことの出来る場所というのは子供にとってはとても大事なのにあまり存在していない事を疑問に思ってしまいます。

(他所の家庭に土足で上がり込む可能性があったり、内情を知らないからなどの問題がある事は重々承知の上でそう思います。)

 

学びたいと思う人が様々な事情で学ぶことができないというのはとても心が痛みます。今私は日本で生活する海外の方に日本語を教えるボランティアをしていますが、この方たちも学びたい、日本で生活をしたいという思いで来てくださっています。その思いに少しでも力になれたらと思いながらボランティアに挑んでいます。

 

少なくとも今自分は恵まれた場所に居ると思われるので、環境のせいにするのではなくその環境だからこそ出来ることをめいいっぱい頑張ってみたいと思います。

 

同じ境遇の大学生の方、社会人の方、沢山居るんじゃないでしょうか。お互い今を見据えて精進していきましょうね。

 

 

それでは。